千葉県茂原市にしざわ内科。日本東洋医学会認定漢方専門医。
漢方を取り入れた食事方法。医食同源の考えに基づき、病気を予防し治療の助けとなる食事法を指導します。
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体を作るものは「食」です。食事を見直すことで病気治療の
助けとなったり、病気を予防したり出来るのです。
食養法は、漢方の
陰陽五行説の考えにのっとった食事法で、
現代人には特に必要な漢方のひとつです。
食養法の指導についても、お気軽にご来院下さい。
1.陰陽論から見た食事法
陰陽論の考え方
陰陽論では自然を「陰」と「陽」のふたつに分類します。人間も宇宙の中の有機的な一部と考えます。
陽
天
日
男
昼
気
左
上
春
夏
火
実
暑
辛
甘
陰
地
月
女
夜
血
右
下
秋
冬
水
虚
寒
酸
鹹
か
ら
い
人間の体質や特徴を陰陽虚実で大別し、真ん中(中庸)になるような食事を意識します
食養法は中庸を大事にしています。陰性の人は陽へ、陽性の人は陰へ向かう食べ物を意識してとるように心がけます。 しかし、よいからといって、そればかり食べているのでは行き過ぎになってしまいます。中庸になるようにほどほどが肝心です。
陰証
病態に潜伏性が強い。
発熱、炎症などの特徴が少ない。
実証
体力が充実し、病気に抵抗
する気力がある。赤ら顔で
体つきもがっしりしている。
虚証
体力が欠乏し、病気に抵抗する
気力に乏しい。青白くやせ細って
いて弱々しい。
陽証
病態に発揚性がある。発熱、
炎症、充血などで病態を
激しく表現できる。
では、陰陽虚実の病態(病症)によって、どのような食事をしたらいいのでしょうか?
例えば
陽実証の人なら
陽実証の人は、日頃は体が丈夫ですが心筋梗塞など突然激しく来る病気にかかりやすいです。日頃栄養過多の傾向がありますから、具合が悪いときは、肉類などを控え、果物や野菜を多くとるといいでしょう。
例えば
陰虚証の人なら
陰虚証の人は、肺結核などじわじわと冒されていくケースが多いです。陰性を陽性の方に向ける食べ物がよく、鶏肉、魚の白身など良質のたんぱく質が有効です。それに対して、梨や柿、みかんなどの果物は、胃腸などの内臓を冷やし、その機能を減退させますから向きません。生野菜や果物類はよくないケースが多いです。
※実際には、陰陽虚実が入り混じっていることも多く、そう単純ではありません。
青汁は体に良い?
「青汁」が健康によいとして飲んでいる人もいると思います。確かに陽実証の人で、高血圧症、血の道症、ガン、急性の病気には有効ですが、陰虚証で冷え性の人には向きません。
ローヤルゼリーは体に良い?
健康に良いとされるローヤルゼリーも、陰虚証の人が摂取すると、病気を悪化させます。陽実証の人や健康状態の人には良いでしょう。ただし過飲は禁物です。
2.五行説から見た食事法
五行説
五行説では、自然に存在するものは、太陽(日)と月を中心に、土・金・水・木・火の五つの星が一定の法則で循環し影響しあっていると考えます。
相生関係
一方が次の一方を助ける「陽」の関係
土→金:土の中には金属があり、
土を掘ると金を生む
金→水:金属の表面には水滴が生まれる
水→木:水は木を育てる
木→火:木が燃えて火が生まれる
火→土:火が燃えた後に灰となり、土が生まれる
相克関係
一方が次の一方を滅ぼす「陰」の関係
土→水:水は土に流れをせき止められる
水→火:水は火を消す
火→金:火は金を溶かす
金→木:金属は木を切り痛める
木→土:木は土の養分を吸い取る
では、五行説から見て、どのような食事をしたらいいのでしょうか?
五臓と五味の対応
五つの分類の中に、五臓と五味があります。この分類だけを取り出して示したのが上の図で、それぞれ密接な関係があります。五臓は、肝が肝臓系、心は心臓系、脾(膵)は胃や膵臓など消化器系、肺は肺を代表とした呼吸器系、腎は腎臓、副腎など排泄器系と理解すればいいでしょう。
その五臓に対して、酸、苦、甘、辛、鹹(塩)の五味が図のように対応していることを表しています。五臓の下に書かれている五味は、それを養うことを示しています。たとえば、酸味は肝を養い、苦味は心を養います。
相克関係
五味を取りすぎると、対応している臓を損傷し、さらに青い矢印の先にある臓をも損傷します。
例えば、酸味が過多になると肝臓を害し、さらに青い矢印の先の脾、膵臓や胃を損傷するという意味です。
ですから、酸っぱいものは、食前に食べると食欲を刺激しますが、度を越すと消化不良を起こしてしまいます。また甘いものは、胃にはいいのですが、食べ過ぎると胃もたれになったり、矢印の先の腎(歯や骨も)を損傷します。
中庸が大切
この五味を上手に調和させて食べることが大事です。 陰陽説で中庸が大事ということを述べましたが、五味も同じで、中庸が大事なのです。過ぎたら戻すという感覚が大切です。特に、塩味や甘味はバランスよくとることが難しく、病気の引き金になったり、悪化させる要因になりますから要注意です。
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